Pimsiri Angkasit

どんな国の人にもある語学習得での得手不得手

 日本の人たちがタイ語を勉強するとき、発音はけっこう難しいものでしょう。それは別に、特定の民族や国籍の人にとって難しいのではなく、程度の差こそあれどの国の人にとっても難しいのです。

 タイ人にとって、日本語の発音は明快です。タイ語のように母音も子音も複数あるのと違って、母音は「あいうえお」、子音は「あかさたな」とはっきりしています。その代わり、文法は難しいです。英語もそうですが、日本語には「時制」があります。「活用変化」など難解そのものです。敬語・丁寧語だってなかなか上手に使えません。

勉強だけしていても「話せないまま」

 言葉というのは結局、勉強しなければ覚えませんが、知識として覚えても使わなければ「身に付きません」。日本人の生徒さんはみなさんまじめで感心しますが、話せるようになるというのは、また別のことなのです。

 受ける授業で習得の差はあります。一から習うコースを採れば、基礎がしっかり身に付き、応用も容易となります。でもそれだけでは知識としてのタイ語に留まってしまいます。使わなければだめなのです。

2年弱のタイ滞在で積極的なタイ語を話す生徒さんがいます

 授業で習ったタイ語を日常生活で使ってください。自宅のお手伝いさん(あやさん)やドライバーさんとタイ語で話してみるだけでも上達します。例えば奥さんであれば、旦那さんとどこか食事に行ったとき、注文を旦那さんに任せずにご自身で注文してみてください。日常生活の中でタイ語を聞く、タイ語を話すといったことを繰り返さないと、身に付きません。

 「タイ在住2年足らず」なのにコースで勉強したタイ語が「身に付いている」生徒さんがいます。性格も社交的でコミュニケーションが上手な方です。勉強したタイ語を自宅でも外出先でも積極的に使っているようです。

 「使ってみる」という心がけだけで、タイ語習得のスピードが一気に速まります。「すぐに身に付くタイ語」はあるのです。



ピム(ピムスィリ・アンカシット)先生

 ソンクラー県ハジャイ出身。パッターニー県のソンクラー・ナカリン大学で4年間、神戸の日本語学校で2年間、それぞれ日本語を勉強。タイ語教師として4年。