当連載で以前、「女性の一人称はいろいろあって大変」というお話をしました。年齢によって、年上や年下といった会話相手との間柄によって、「私」という一人称の使い方が違ってきます。ちなみにタイ語を習うときに一番最初に覚える「ディチャン」は想像以上に固い表現で、タイ人女性で頻繁に使う人は少数派です。

 一方の男性は、どのような場面でも「ポム」という単語を使用でき、女性のような面倒さはありません。年上はもちろん、年下に対しても、会話相手がお客さんであっても仲の良い友人であっても、「ポム」を使えます。

 仲の良い間柄で年下と話すとき、「ピー(お兄さん)はね」といった呼び方はあります。でも女性のように、ニックネームで自分を呼ぶ人もほとんど見かけませんね。

 複数形は男女とも「ラオ」です。これはRの巻き舌を意識しないと、隣国ラオスの「Lao」になってしまいますので、気を付けましょう。

Phromjai

「わたし、おれ、ぼくなど、日本語の男性の一人称はタイ語より難しいかも」。

日本語を話すタイ語の先生
ピム(ピムスィリ・アンカシット)先生

 ソンクラー県ハジャイ出身。パッターニー県のソンクラー・ナカリン大学で4年間、神戸の日本語学校で2年間、それぞれ日本語を勉強。タイ語教師として4年。